2019-07-30

福岡・月白展終了しました。名古屋ON READNG展へ

7月20日より始まった福岡のcoffee 月白での「弁造さんのエスキース展」が幕を閉じました。

この展示は、月白のオーナー平塚国昭さんとの出会いから生まれました。平塚さんが自らの手でひとつづつ作り上げてきた美しい空間でエスキースを展示させていただき、平塚さんが大切にされてきたお客様の皆さんととともに「弁造さん」という存在を共有できたことを本当に幸せに思います。

弁造さんというかつて在った人のことをあらん限りの想像力を使って、皆で思うとき、「弁造さん」という一人の人間を枠を超えて、今を生きる僕たちにとっての本当に大切なものを考えるような、そんな気がします。

と同時「かつていた人の存在」というものが今、そして未来を生きる人にとっての日常の糧になっていくようにも感じます。僕はただ、弁造さんのエスキースを携えて待っていてくれる人たちのもとへと運ぶ役割ですが、それは種子を運ぶ人になったかのような気持ちにもなります。

かつて、この国を旅する人は懐に自らの土地で育んできた作物の種子を携えて、一夜の宿のお礼にしたとどこかで聞いたことがあります。その話を聞いた当時はそんなものか程度でしたが、今になって思うとその種子に込められたメッセージは「今をともに生きよう」という静謐でありながらどこまでも強いメッセージだと思います。

8月31日からは名古屋のON READINGさんにて「弁造さんのエスキース展」が開幕します。

僕は種子を運ぶ役割を続けます。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です