渋谷Bunkamura内、NADiff modern展はじまりました。
本日1月9日より、東京渋谷東急Bunkamura内にあるNADiff modernでの「弁造さんのエスキース展」が始まりました。
昨日、午後から夜までじっくりと時間をかけて設営しましたが、今回の展示の目玉はなんといっても油彩の4点。こちらの作品はすべて油彩なのですが、2枚は20代の弁造さんが描いた自画像、もう2枚は晩年に描いた女性像となっています。
自画像が描かれたのは約80年前。戦前の東京にあった川端画学校で西洋画を学んだ若き日の弁造さんが情熱のままに描き上げた作品になります。生前の弁造さんからは、一枚は20歳、もう一枚は27歳の自分を描いたと聞いています。
今の僕がこの作品を見て感じることは、やはり存在や記憶についてです。どちらも誰にとっても重要な意味を持つものですが、そこには簡単には解決しようのない不思議さを含んでいると感じます。
人が生き、時間を重ね、やがて消えていく。その捉えどころのなさが「二人の弁造」が静かに物語っているように感じます。
また、もう2枚の女性は、弁造さんらしい作品。どちらも未完成ですが繰り返し女性を描き続けた弁造さんの「求めるもの」に思いを巡らせる作品となっています。
会場は、本屋さんの一角のギャラリースペースですが、じっくりと弁造さんの世界に浸れる展示となっております。
12日18時からはトークイベントも開催いたします。また、お席は余裕がありますのでどうぞご参加ください。
奥山淳志『庭とエスキース』出版記念 弁造さんのエスキース展&写真展「弁造Benzo」が、東京・渋谷BunkamuraのNADiff modern(2F Gallery)
会期は、前期「弁造さんのエスキース」展 2020年1月9日(木)-2月2日(日)
後期 奥山淳志「弁造Benzo」写真展 2020年2月4日(木)-3月8日(日)
です。
トーク&スライドショー〈『庭とエスキース』出版記念トーク〉(出演・奥山淳志)1月12日(日)18:00 -19:30開催。場所はBunkamura地下1階 ドゥ マゴ パリ テラス、定員40名。イベント参加券(コーヒーつき)1700円(税込)。サイン会は、事前に『庭とエスキース』(みすず書房)をはじめ私家本写真集『庭とエスキース』をナディッフモダンにてご購入の方対象。
詳細・お申し込み・お問い合わせは、NADiff modernへ。
NADiff modern 奥山淳志『庭とエスキース』出版記念 弁造さんのエスキース展&写真展「弁造Benzo」 http://www.nadiff.com/?p=16770#EVENT
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