弁造さん生誕100年は渋谷Bunkamuraから
12月25日で盛岡展が終了いたしました。盛岡では3店舗で展開し、町歩きを楽しんでいただきながら弁造さんのエスキースに触れていただく、という試みを実施いたしました。寒い時期ではありましたが多くの人に展示会場をめぐっていただきながら、弁造さんの世界を堪能いただくことができました。お越しいただいた皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
6月から東京荻窪のtitleさんで始まった「弁造さんのエスキース展」の2019年の予定はこの盛岡展で終了となりますが、年が明けても全国巡回は続きます。
2020年の第一弾は、1月8日から東急Bunkamura内のNADiff modernさんにて開催いたします。
今回は約2ヶ月のロングラン開催となっており、前半の1ヶ月は弁造さんのエスキースを、後半の1ヶ月は「弁造 Benzo」と題しまして、写真を中心とした展示を行います。
ちょうど同時期にはBunkamuraギャラリーではソール・ライター展の開催となっております。写真ファンの方々にも弁造さんのエスキースをご覧いただけると思うととても楽しみです。
また2020年は奇しくも弁造さんが生まれて100年目の年になります。ただの数字の並びでしかありませんが展示内容についてもリフレッシュして構成してみたいと思っています。
その目玉になるのが、弁造さんが20歳と27歳のときに描いた自画像です。僕は勝手に「二人の弁造」と呼んでいるこの二枚の油彩画は、若き日の弁造さんの絵に対する静かな情熱を汲み取れる作品だと感じます。初公開となる「二人の弁造」を楽しみにしていただけますと幸いです。
1月12日には、トークイベントも開催いたします。一緒に弁造さんのお話をしましょう。
それにしても、今年1年は本当に濃密な1年間でした。
よく年をとるとあっという間という話になりますが、弁造さんとの記憶を綴った『庭とエスキース』と弁造さんの遺してくれたエスキースを携えて全国の皆様のもとへ向か日々はたくさん温かな出会いに満ちていて、いつもよりゆったりとした時間が流れていたかのように思います。そして、それは僕にとって、実に多くの気づきを与えてくれる時間でもありました。
それでは、みなさま、1月9日からの「弁造さんのエスキース展」の会場でお会いしましょう。
よいお年をお迎えください。
トークイベントのお申し込み、展示内容はこちらをご覧ください。
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